だって君が好きだから。


「キョーちゃん、
遅くなってごめんね。」




「あ、優梨。
来てくれたんだ。」




「当たり前でしょ。
あたし、今日ね保健室でちょっと
休もうと思ってたら
放課後まで爆睡しちゃってたの
びっくりでしょ!?」




「ドジだな、優梨は。
てかそのせい?目腫れてない?」




「あっ、うん。
そうそう寝すぎちゃって」




「…嘘、泣いただろ?」




「なっ、泣いてないよ!!」



「優梨の嘘なんて
すぐにわかるっつの。
何?なんかあったのか?」




キョーちゃんが優しく
あたしの頭を撫でて言ってくれた。



そのせいで止まっていた
涙腺がまたゆるんで
涙がボタボタと溢れた。




「どした?」




キョーちゃんはあたしを
ギュッと抱きしめてくれる。



「…あのね、」




「うん」




「…あたしね」




「ゆっくりでいいよ。」




「うっ、…ひっく
…わか、別れたのっ…」




「え?」




「…修にね、
あたし振られちゃったんだぁ」




「は?それ、本気で言ってる?」




「こんなことっ…
嘘なんてつかないよ。」




「…そうか。」




「キョーちゃんのとこに
行けって言われた。」




「あいつが?
そんなん言うわけないだろ」




「言われたんだもん…」




「…そっか。
…じゃぁ来る?俺んとこ…」




「……」




「…なーんて、ウソ、冗談。」




キョーちゃんは笑って
あたしを離した。



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