だって君が好きだから。
「ヤッホーい!」
真樹が部屋に入って来た。
その後ろからゆっくりと
修も入ってきた。
「退院おめでと」
修はそう言って
キョーちゃんにビニール袋を
差し出した。
「病み上がりのやつに酒なんて
買ってきてどうすんだよバーカ。」
キョーちゃんは袋を覗いて
そういいながらも受けとっていた。
「あたしは、お菓子いっぱい
持ってきたよ〜♪」
真樹もビニール袋を
キョーちゃんに渡す。
「うわっ!多っ!
こんなに食べれるかよ」
「いいじゃない、
みんなで食べるんだから
食べれるよ〜!!」
「…あたし、軽くなんか作るね。
台所借りてもいい?」
あたしは家から持ってきた
食材を持って立ち上がる。
「好きに使っていいよ〜」
「あたしも手伝うっ!
って言いたいとこだけど
出来ないからパス〜」
真樹は笑いながら
そう言った。
「俺がやるから。」
「いいよ、キョーちゃんは
座っててよ。」
「恭平が主役なんだから!
修、手伝いなさいよ〜」
…真樹〜
ダメだよ、そんなこと言っちゃ。
「あぁ、…うん。」
「やっ、いいからいいから
俺がやるから。」
キョーちゃんがそう言って
立ち上がった。
「…うん。じゃぁ任せる。」
「おぅ。」
…良かった。
修とふたりでなんて
無理だもん。
キョーちゃんありがとう。