だって君が好きだから。




「優梨、こっち来てよ?」



「うん。
ねぇ修…痛くないの?」





「優梨が来てくれたから
痛いの吹っ飛んだかも」




「もぅ、心配したんだからね
修が死んじゃったら
どうしようかと思った」




修が優しく笑って
あたしの話を聞いてくれるから
あたしはなんだかホッとして
涙が次々とあふれだした。



「ごめんな、心配かけて」



「ううん、大丈夫ならいいよ」




「泣くなってば〜」



修はそう言ってあたしの
頭を優しく撫でてくれる。


「だって〜」




「ほら、おいで」




修は手を広げる
あたしはゆっくりと近寄って
修の暖かい腕の中に包まれた




「優梨、泣かないで…
ごめんな、」




そう言って修はあたしを
力強く抱き締めた。




落ち着く…。
修の匂いがする。




「優梨…」




そのまま修の唇が
あたしの唇に優しく触れた



「んっ、修……」



この前のキスよりも
深くて長くて愛しくなる


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