レンズのスガオ

「あ、やべ。もうすぐチャイム鳴るじゃん。教室戻るか。続きはまた明日にでも♪昼休みとかも一緒しちゃうと怪しまれるんで。」

「あ、うん。じゃあ明日にでも。」


その後は教室にぎりぎりに戻って、英語の授業だった。
なんてことのナイ、いつもの授業。
集中して先生の話を聞いて、当てられたら、その場で最も適する回答を正しい発音で答える。



さっきのアレは一体なんだったんだ?
突然のことだったから、驚いて涙が止まったのは分かった。

後は…
記憶から廃除すべき?
よく、関沢くんの行動が分からなかったけど…。

あぁ、きっとすみれならよく理解出来て、受け入れることが出来るんだろうな。
あの時の行動は、関沢くんの行動ではない。
れおとしての行動だったんだ。
そして、私はすみれとして受け入れよう。



突然のキスは、こうやって割り切ることにした。
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