人の恋を笑うな
『夜は俺のレストランで食べないか?シーフードが美味しいぞ。アラモアナのほうにあるんだよ、乙女』


『アラモアナってショッピングセンターがあるところですか?』


『そうそう、海の近くにあってね、ショッピングセンターは少し離れてるんだけど…』


『なかなか夜は眺めいいよ。翔太も行こうな』と社長は翔太を抱き上げた

翔太の顔は好奇心いっぱいでワクワクしていた


『よく笑う子だな…』お義父さんは目を細める


『あ、親父いい報告だ。来年、隼人にも子供ができるぞ。楽しみ増えたな』


『ホントかい?こりゃいい!こうなったら俺も一度日本に行かなきゃな…』


お義父さんはよくしゃべる。隼人さんのおしゃべりはお義父さん似なんだな


離乳食を食べた翔太は眠ってしまった


男前の坊ちゃまは天使に早変わりだ


『結構やんちゃでね。二人とも振り回されてるよ』


『元気な証拠さ。一番いい時期だな、夫婦として』


『そんなもんかな…』


親子で話してる間、私は庭にある別宅で荷物の整理をしていた


掃除は行き届いていてまるでホテルみたいだった


きっとお義父さんのガールフレンドがしてくれたのか、ベットの横にプルメリアの花が飾られている


ハワイって素敵なところだな…空気さえ甘い香りである


鍵をして、本宅に戻った

私はお皿を洗いながら二人の話しを聞いている


翔太はぐっすりだ


時々近所のおばさんがやってきて、料理やら本を置いて帰る


なんか下町みたいだ


夕方近くに翔太が起き出した。お腹が空いたとまた泣きだし、私はミルクを作る


お前、私がいなかった飢え死にダヨ!よく覚えとけ!と睨んだ


…案の定、鼻の穴に指を入れられた…
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