同居から始まる恋もある!?
一文字一文字確かめながら、芹生の名刺と見比べる。
「こ、ここだ」
やっとたどり着いた。
ツタの這う、レンガ造りの小さな入り口から階段を下る。洋風で、レトロな雰囲気。
そっと扉を押しても、びくともしない。驚いてよくみてみると、『Closed』の札がかかっていた。
「なんで!?バータイムは夜17時からって書いてあるのに!」
「……しばらく休業だぜ、この店」
「え」
後ろからいきなり声をかけられて、思わず後ろを振り返る。
階段の中ほどに立つひとりの男。
大き目のサングラスで顔をほとんど隠しているため、どんな表情をしているのか伺うことは出来ない。