同居から始まる恋もある!?
「あの…あなたは?店員さんですか」

「俺は、この店の常連で、芹生とはともだちだよ」


言いながら、がちゃがちゃと乱暴に扉のノブに手をかけ、ちっと舌打ちをする。


「まだ戻ってねえのか、芹生のヤツ」


腰に手を当てながら、彼はスマホで電話をかけはじめた。


「もしもし、芹生?おまえ、今どこいんだよ。俺、先に店ついちゃったんだけど」


芹生、という単語に心臓がどきっと鳴る。

なにしろ、夏祭りの日に一方的に拒絶してから一週間、一度も顔を合わせていない。その間に、電話もメールも繋がらなくなってしまった。


「もうそこまで来てるってさ。あと10分くらいで着くみたいだぜ」

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