同居から始まる恋もある!?

「ごめん。とりあえず、こんなところで立ち話もなんだよな」


芹生はにこっと笑って、鍵を開けて中に招き入れる。

わたしと相田さんがカウンターに座っていると、すぐに冷たいアイスティーを用意してくれた。


「マスターの様子、どうだった?」

「ああ、もう大分具合も良さそうだったよ。あさってにも店開けられるみたい」

「そっか。よかった」


芹生と相田さんが、会話を交わしている。

わたしは、アイスティーに口をつけることもせず、ただ黙って芹生のことを見つめていた。

言わなければならないことが、沢山あったはずなのに。

ここまで来ておいて。


「…それにしてもサチ、よくここがわかったね」

「美帆に聞いた」

「ああ、美帆ちゃんか。そういえば名刺をあげたっけ」

< 144 / 173 >

この作品をシェア

pagetop