先生、男と女になれません。 -オトナの恋事情ー
反応しちゃいました
ケータイ小説というのは面白いもので、読み手の反応がすぐに伝わって来る。


ベリーラブに掲載を始めた『テディ! -cruel baby -』へ寄せられた感想を目にしながら、フォーチュナムメイスンのダージリンを一口。


『マヂ面白いッス!
 続き楽しみにしてます』


たった1人の読者が書いてくれた言葉は僕に勇気を与えてくれ、続きのアップを始めようとしたら不意にケータイが鳴る。


「はい、神崎で」
『おいっ! テメェ! 』
「宮澤さん、僕初めて感想を」
『今すぐアップを止めろ! サクサク書くんじゃねぇ! 』


何でだろう? 反応してもらえているのにと思ったけれど、その指示へ素直に従い、アップ作業の手を止めた。


『神崎、ラノベを連載している時の感覚を忘れたのか? 』
「へ? 」
『へじゃねぇ! いいか、これは連載小説だ。読み手が気になる箇所で一度掲載を切って、また次へ繋ぐのは常識だろ! 』


そうだった、嬉しいからと言って次から次にアップしてはいけないんだ。


次の展開は又のお楽しみにしなくては……。
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