貴方からくれたもの
濡れたハンカチを殴られた所を抑えた。

美希「大丈夫?痛くない?」

拓馬「大丈夫…痛ッ!」

美希「ごめん!」

拓馬「てか…なんでこんな時間に1人でスーパーに行くんだよ。」

美希「えっ…なんで知ってるの!?」

拓馬「携帯に電話しても出てこなかったから家に電話したら、スーパーに行ったって美希のお母さんが言ってたから…」

美希「携帯…忘れてた…」

拓馬「ったく…」


美希の横にいなきゃ…美希が危ない…


美希「ごめん…まさかこんな事になると思ってなかった…」

拓馬「まぁ…美希が大丈夫だったから良かったよ。」

美希「ごめんなさい…(涙)」

拓馬「泣くなよっ。」

美希「ごめんなさい…(涙)」

拓馬「もう…」


もう…限界だ…美希のばか…


―ギュッ―


お前が泣くと…抱きしめたくなっちゃうんだよ…ばか…

本当にばか…



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