俺の彼女は,隣の男と浮気中!?【短編】
しごく当然な疑問。

俺だったら断るし。
しかもそれで女が気づいたらへたしたら通報もんだし……。


俺の疑問に圭は目を細めた。


「もちろん条件つきに決まってる。
こずかいやるって言うんだよ。報酬っていうかさ。」

「こずかいか…」


金くれるって言われればそりゃ動くかもしれないな。

ん?

でも誰が出すんだ?

圭が出す?
いや、出すわけがない。

ということは…。


「まさか、その金、俺が出すのか?」


確かめるように圭を見る。

「そのとおり。話が早いな」

そういって満足げに微笑んだ。マジかよ。

「おいおいやだよ。

それでなんの情報も得られなかったらどうするんだよ。
しかもそうまでして知りたくは……」


なくもないけど。。


圭は最後のひときれのハンバーグを口に放り込むと伝票を持って席を立った。


「愚痴愚痴言わない。
はい決まり。」



そういってレジへ早歩きしていくから、
俺は慌てて駆け寄ろうと席を立った。


決断早いやつ…。


「ちょっと待てよ」


ふと、テーブルの上にある綺麗なままの灰皿が目に入った。
あいつ今日タバコ吸わなかったんだ。

なんだかんだ言って俺に気を使ってくれてた。


って、
今はそうじゃない。



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