Morning moon
満面の笑みで剣の事を語る理華を見て、奏美は少し羨ましく思った。

魔法界の方に少し重心を置いていたため、こちら人間界の自分の事は後回しにしていた。

―――沙欄先輩に逢いたい…

先輩は忙しいのか、ここのところ高等部に顔を出していない。

(大学の方へ行ってみようかな…見学も兼ねて…)

「私、今日大学の方へ行ってみようと思うの。」

剣の話題をしていたのに、突然違う発言をされて、理華は戸惑った。

「どうしたの?急に?」

「もう3年だし、大学の見学もしてこようかなって思って。」

「あーーーわかった!先輩に会いに行くんでしょう?」

「違うってばー。大学は高校と違って、先輩がどこにいるかなんてわからないもの。」

「そうよねぇ、色々システムが違うしね。でも先輩ってホント良くこっちに来るよね?」

「そ、そうだね。最近は見ないけど。」

「奏美目当てなんじゃないの?」

「えーー?!それはないでしょう?!」

「わかんないよーだってさ、いつぞやの夏だって、携帯とか書いた紙をわざわざ用意してたんでしょ?」

「そりゃそうだったけど…。」
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