《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
「あ、あたしは、あなたが
カン違いしないように、
教えてあげようと思って……!」


「カン違い? なんの?

別に何もカン違いなんか
してないわよ。

てか、大きなお世話なんだけど」


「なっ……!!

爽介は、あなたのことなんて
なんとも思ってないのよ!

調子乗らないで!!」


――――はぁっ!!?


ナニ言っちゃってんのこのヒト。
わけわかんないんですけど!?


「だからそんなこと言われ
なくても分かってるし、
調子にだって乗ってないわよ!」



やってらんない。


爽介のヤツ――惚れられる
なら、もーちょっとマシな
相手に惚れられてよ。

これじゃ少女マンガの女子
高生と変わんないじゃん



こんなんでこれ以上時間
つぶされるなんてまっぴら
ゴメン。

だから、


「もういい? あたし、戻るわ」


そう言い捨てて、サッサと
戻ろうと思った。


でも、雫はあわてて駆け
寄ると、グイッとあたしの
肩を掴んで、


「待ちなさいよ!」
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