《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
「もしもし。
どーしたの、電話なんて」
パパがあたしの携帯に電話
してくるなんて、めったに
あることじゃない。
しかもこんな朝早くに。
『ああ。
桐生はもう会場に入ったのか?』
「え…………?」
あたしは驚いて上擦った
声をあげた。
だって、今日仕事を休み
とってることも、爽介を
見送りにくることも、
ゼンゼン言ってないのに。
……パパには、お見通し
だったんだ……。
ちょっと迷ったけど、隠す
ようなことじゃないし、
あたしはありのままを答える。
「ウン、もう行った」
『そうか。
お前はどこにいる?』
「どこって――代々木の駅前よ」
爽介と別れてから、もう
しばらく経つけど、どうしても
電車に乗ってトンボ返り
する気にはなれなくて、
そのまま代々木をブラついてた。
実技審査の制限時間としては
3時間なんだけど、作って
すぐハイさよならってことも
ないだろうから、多分ほぼ
まる一日つぶれるって、
爽介は言ってたから。
どーしたの、電話なんて」
パパがあたしの携帯に電話
してくるなんて、めったに
あることじゃない。
しかもこんな朝早くに。
『ああ。
桐生はもう会場に入ったのか?』
「え…………?」
あたしは驚いて上擦った
声をあげた。
だって、今日仕事を休み
とってることも、爽介を
見送りにくることも、
ゼンゼン言ってないのに。
……パパには、お見通し
だったんだ……。
ちょっと迷ったけど、隠す
ようなことじゃないし、
あたしはありのままを答える。
「ウン、もう行った」
『そうか。
お前はどこにいる?』
「どこって――代々木の駅前よ」
爽介と別れてから、もう
しばらく経つけど、どうしても
電車に乗ってトンボ返り
する気にはなれなくて、
そのまま代々木をブラついてた。
実技審査の制限時間としては
3時間なんだけど、作って
すぐハイさよならってことも
ないだろうから、多分ほぼ
まる一日つぶれるって、
爽介は言ってたから。