《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
ウン、そーだよね。
わかってるよ。
あたしが、うっすらと頬に
笑みを浮かべて、頷いた時。
まるで、タイミングを
合わせたかのように――
デスクの上の、電話が鳴った。
「来たな」
全員の視線が、瞬時に
電話に集中する。
今にも切れそうな糸の
ように、その場の空気は
ピンと張り詰めてた。
コール音が2回…3回…。
とっくに手は伸ばしてるのに、
新条さんはすぐには受話器を
とらない。
あまりに緊張してとれない
のか、すぐにとったら
待ってました感満載だから
わざと待ってるのか――
よくわかんないけど。
「新条さん!」
たまり兼ねたような爽介に
名前を呼ばれて、ようやく
新条さんは受話器をとった。
「はい、パティスリー・ルナです」
初めて、新条さんのこんなに
強張った声を聞く。
「はい、新条は私です。
はい――ええ――……」
わかってるよ。
あたしが、うっすらと頬に
笑みを浮かべて、頷いた時。
まるで、タイミングを
合わせたかのように――
デスクの上の、電話が鳴った。
「来たな」
全員の視線が、瞬時に
電話に集中する。
今にも切れそうな糸の
ように、その場の空気は
ピンと張り詰めてた。
コール音が2回…3回…。
とっくに手は伸ばしてるのに、
新条さんはすぐには受話器を
とらない。
あまりに緊張してとれない
のか、すぐにとったら
待ってました感満載だから
わざと待ってるのか――
よくわかんないけど。
「新条さん!」
たまり兼ねたような爽介に
名前を呼ばれて、ようやく
新条さんは受話器をとった。
「はい、パティスリー・ルナです」
初めて、新条さんのこんなに
強張った声を聞く。
「はい、新条は私です。
はい――ええ――……」