《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
指定されたルームナンバーの
部屋までたどりつくと、
ドアの横についてた
インターホンを押した。


「各部屋にインターホンって、
やっぱレベル違うな……」


そんなことをボソボソ
つぶやいてる爽介の声に、
インターホンからの声が重なる。


『入りなさい』


ロックが開いた音を確認
して、ドアを開けて。


予想はついてたけど……
この部屋はたぶん、ロイヤル
スイートとかそこらへんかな。

けっこう広い。


その広い室内のリビング
部分のソファに人影を
見つけて、あたしは
そっちに足を向けた。


爽介は部屋の方にビックリ
しちゃってて、『すげ~……』
とかもらしつつ、半分放心状態。

キョロキョロしながら、
一応ついてきてるけど。


「――つれてきたわよ」


ソファの近くまで歩み
寄ると、そう告げて背後を
振り返るあたし。


ところが、よそ見ばっかり
してるから、いつのまにか
爽介は何メートルも後ろにいる。
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