《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
「別に責めてはいません
けど……にわかには
信じられねーっつーか」


そりゃそうよね。


今までただのフリーター
だと思ってたコが、実は
社長の娘でしたなんて、
急に言われても実感
わかなくて当たり前。


でもだからこそ、あたしは
今夜、爽介をここに連れて
きたんだよ。


新条さんからの伝言で、
パパがあたしと爽介に
祝福を言いたがってて。


爽介に真実を話すいい機会
だから、2人で一緒に来たら
どうだって言ってるって
聞いて……

あたしが一人で打ち明ける
より、本当だって信じて
もらえるんじゃないかって
思ったから。


「なんかすごい不意打ちに
なっちゃったけど。

そのうち、お店のみんな
にも話そうって思ってたの。

ずっと隠し事したまま
なんて、イヤだから。

でも爽介には、それよりも
先にちゃんと伝えておき
たいなって思って……」


そうしてあたしは、爽介に
事情をきちんと説明した。
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