《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
「怒ってねーよ。

そうじゃなくてだな……」


爽介は立ち止まったあたしの
目の前まで戻ってきて、
複雑な表情でポリポリと
頭を掻いてる。


「何よ!? 
ハッキリ言いなさいよ!」


「イヤ、だから――あの
親父さんじゃ、なにかと
大変だろーが」


「大変? 何が!?」


「――言わせる気なワケだな

……一人娘を溺愛する、
ひねくれ頑固親父だぜ。

カレシとしてはイロイロ
気になって当然だろ、って
ことだよ」


「え―――!?」


意外な言葉に、あたしは
目をパチクリさせてしまう。


――溺愛?

パパが……あたしを?


「え? もしかして
気づいてねーの?」


「気づいてないってゆーか……」


そんな言葉、思いつきも
しなかったってゆーか。


心配かけてるとは思ってた
けど、『愛』なんて言葉で
考えたこともなかったし、
人から言われたことも
なかったし……。


「溺愛だろー。

今回のことだって、お前に
社会経験で色々学んで
ほしくて、考えてくれたんだろ」
< 373 / 384 >

この作品をシェア

pagetop