イジワル王子に恋して
「彩。帰るぞ。」

ぱっと手首を掴む。

「待てよっ!!」

逆の腕の手首を掴んだ結城先輩が
圭くんを睨む。

私を挟んで睨み合う二人。


「放せよ。」

圭くんはただ一言そう言って、先輩の腕を掴んだ。


ゆるんだ手から私を引きはがすと自分に引き寄せた。

「俺のだから。」

私の肩を抱いたまま、颯爽と店を出ていった。
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