ちっちゃな彼女。*30センチ差のいちごな初恋*
12月24日。
♪苺side♪
窓の外は、はらはらと雪−…。
テストも終わって、今年の学校もあと僅か…。
いつの間にか、こんな時期になっていた。
「…苺?」
お昼休み。教室に遊びに来ていた由紀ちゃんが、窓の外を見るあたしの顔を覗き込んだ。
「ん?何?」
「もぉ!また話聞いてないっ!…苺、元気ないよ?」
「そおかな?」
「苺らしくない、何かあった?」
「…テストあんまり出来なくって」
「何だ、いつもの事じゃんっ!」
「由紀ちゃーんっ!」
あたしは笑った。
ごめんね…由紀ちゃん。
本当は違うの…。
気付かれないように、ちらっと西藤くんの席を見る。
…西藤くんは居ない。
あれから…藤堂先輩と話した日から、西藤くんと喋っていない。
目も合わせていない。
好きな人と、こんな風になってしまうのは、本当に辛くて…寂しくて…
でも、あたしは西藤くんを“好きじゃないフリ”を、しなきゃいけないから。
あたしが“好き”じゃなかったら、西藤くんは藤堂先輩の側に居るから…。
二人で西藤くんを騙してるみたいだけど、あたしは知ってしまったから、そうすることに決めたんだ…。
藤堂先輩は、もうすぐいなくなる。
窓の外は、はらはらと雪−…。
テストも終わって、今年の学校もあと僅か…。
いつの間にか、こんな時期になっていた。
「…苺?」
お昼休み。教室に遊びに来ていた由紀ちゃんが、窓の外を見るあたしの顔を覗き込んだ。
「ん?何?」
「もぉ!また話聞いてないっ!…苺、元気ないよ?」
「そおかな?」
「苺らしくない、何かあった?」
「…テストあんまり出来なくって」
「何だ、いつもの事じゃんっ!」
「由紀ちゃーんっ!」
あたしは笑った。
ごめんね…由紀ちゃん。
本当は違うの…。
気付かれないように、ちらっと西藤くんの席を見る。
…西藤くんは居ない。
あれから…藤堂先輩と話した日から、西藤くんと喋っていない。
目も合わせていない。
好きな人と、こんな風になってしまうのは、本当に辛くて…寂しくて…
でも、あたしは西藤くんを“好きじゃないフリ”を、しなきゃいけないから。
あたしが“好き”じゃなかったら、西藤くんは藤堂先輩の側に居るから…。
二人で西藤くんを騙してるみたいだけど、あたしは知ってしまったから、そうすることに決めたんだ…。
藤堂先輩は、もうすぐいなくなる。