ちっちゃな彼女。*30センチ差のいちごな初恋*

メグちゃん。



メグに、女の子の友達が居ないのは…いじめられてたから。

もちろん、始めからそうだったわけじゃない。

中学3年まではクラスの真ん中で、キャーキャー騒ぐ女子グループの一人だった。

中でも仲が良かったのは、中学に入って一番始めに出来た友達。

…それは背の小さな女の子。


図書委員だった彼女は、図書室で本の返却作業をしていたんだ。


あれって…うちのクラスの…。

小さな背をいっぱいに伸ばして、本棚に戻そうとしていたけど、届いていない。

「手伝ってあげるぅ♪」

同じクラスだし、挨拶がてらに手伝った。

「あ!ありがとう♪」

そんな事をきっかけに、メグとその子は仲良くなっていったんだ。

彼女は明るくて、笑顔はまるでヒマワリみたいだった。

背が低いこともチャームポイントにして、男女問わず「カワイイ♪」って、みんなに慕われるような人気者。

気が合うし、そんな彼女と仲良しなのが嬉しくて、ずっとずっと友達だと思ってた。

高校も一緒の所に行こうって、考えて…。

だけど、3年になったある日…
関係は一変した。
< 290 / 494 >

この作品をシェア

pagetop