ちっちゃな彼女。*30センチ差のいちごな初恋*
メグちゃん。
メグに、女の子の友達が居ないのは…いじめられてたから。
もちろん、始めからそうだったわけじゃない。
中学3年まではクラスの真ん中で、キャーキャー騒ぐ女子グループの一人だった。
中でも仲が良かったのは、中学に入って一番始めに出来た友達。
…それは背の小さな女の子。
図書委員だった彼女は、図書室で本の返却作業をしていたんだ。
あれって…うちのクラスの…。
小さな背をいっぱいに伸ばして、本棚に戻そうとしていたけど、届いていない。
「手伝ってあげるぅ♪」
同じクラスだし、挨拶がてらに手伝った。
「あ!ありがとう♪」
そんな事をきっかけに、メグとその子は仲良くなっていったんだ。
彼女は明るくて、笑顔はまるでヒマワリみたいだった。
背が低いこともチャームポイントにして、男女問わず「カワイイ♪」って、みんなに慕われるような人気者。
気が合うし、そんな彼女と仲良しなのが嬉しくて、ずっとずっと友達だと思ってた。
高校も一緒の所に行こうって、考えて…。
だけど、3年になったある日…
関係は一変した。