ちっちゃな彼女。*30センチ差のいちごな初恋*

そう思った時、急に携帯の画面が切り替わる。

“iモードメール/メッセージ 受信中”

こんなにタイミング良く、誰からだよ…。

メールを完全に受信したのを確認して、フォルダを見た。

赤く表示されているのは…待ってました!
『女の子』フォルダ。

淡い期待を抱きながら、ボタンを押す。

「…」

淡い期待は、確かに淡かった。

メールの送り人の名は…間。

今来たメールだけでなく、ずらりと並ぶ名前は、間。

「そーだよなぁ…」

一気に現実に戻されて、トホホな気分。

仕方なく、間からのメールを開いた。

【今週の日曜遊ぼ
10時に−駅ね】

唐突で一方的なメールは、いつものことだ。

初めは慌てて無理だと返していたけど、何故か会話にならず、面倒で…今となっては返事をしないのも、いつものこと。

俺は携帯を閉じて、ポケットに入れる。

間からのいきなりの約束に応じないのも、いつものことで、


俺はそのまま日曜を迎えた−…。
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