ちっちゃな彼女。*30センチ差のいちごな初恋*
「大和!あの子マジ可愛いくね!?」
「あー…可愛いい!」
街中を歩きながら、友達とふざけて女の子を吟味する。
今日は“日曜日”。
俺はゲーセンに行ったり、服を見たり、友達と適当に遊んで過ごしていた。
日はもう暮れかけている。
「そういえばさ、お前にべったりな…あの子も可愛いいじゃん」
「…ん?」
「えーと、何だっけ…間さん?」
友達の予想外の言葉に、一瞬固まるが、
「可愛くねーよ!」
大きめの声で否定して、笑いながら友達の背中をバシッと叩く。
「痛ってー…、結構可愛いと思うけどなぁ」
自分で背中を摩りながら、間を褒める友達。
「あいつに付き纏われてみ?マジで滅入るから」
何となく気に入らなくて、俺は間を悪く言う。
「強引すぎなんだよな。自分のことしか考えてねぇし、気ぃ強いし、女の子は大人しいくらいが絶対良いって!」
勢いに任せて言った言葉。
それを聞いて友達は、プッと笑いを吹き出した。
「大和、お前さ…それ本気で言ってんの?」