黒い男と白い女
床以外完全ガラス張りの廊下に出ると太陽が真上に昇る時間帯だった。
ガラスを通してちりちりとした暑さが肌を刺す。
階段を降り、大学を後にしようとすると背中を叩かれた。
「よぉー、サボり魔の斉川くーん」
「ミズホ、お前も講義中だろうが」
「ダルい!」
「…………」
「帰る?帰るでしょ!私も帰るっ!!」
「…………」
「ちょっとー、黙って歩き出すな!レディーに失礼でしょうが!」
俺の後ろをパタパタとついてくる小柄なやつ。
ミズホ。橋崎ミズホ。
大学で知り合って3年目。明るい性格が男女共に受け、こいつの周りにはいつも誰かしらがいる。
「うわー、歩きタバコ!斉川くんサイテーだね。環境と私の肺のことを考えようよ」
「うぜぇーな。だったらついて来るなよ……」
「それは拒否する!」
「はぁ……」
こいつの代わりに講義を代返してやったせいで、俺は最近こいつの標的にされているらしい。
ガラスを通してちりちりとした暑さが肌を刺す。
階段を降り、大学を後にしようとすると背中を叩かれた。
「よぉー、サボり魔の斉川くーん」
「ミズホ、お前も講義中だろうが」
「ダルい!」
「…………」
「帰る?帰るでしょ!私も帰るっ!!」
「…………」
「ちょっとー、黙って歩き出すな!レディーに失礼でしょうが!」
俺の後ろをパタパタとついてくる小柄なやつ。
ミズホ。橋崎ミズホ。
大学で知り合って3年目。明るい性格が男女共に受け、こいつの周りにはいつも誰かしらがいる。
「うわー、歩きタバコ!斉川くんサイテーだね。環境と私の肺のことを考えようよ」
「うぜぇーな。だったらついて来るなよ……」
「それは拒否する!」
「はぁ……」
こいつの代わりに講義を代返してやったせいで、俺は最近こいつの標的にされているらしい。