cherry
「咲良!ちょっと、教室に忘れ物したから、一緒に来てくれないか?」

「いいよ~」

2人で学校に入っていった。

学校の中は薄暗く、誰1人いなかった。

ちょっと、怖いな・・・

そう思っているうちに、教室に着いた。

「あのさ・・・優勝したから、俺、咲良に言うわ。」

あっ・・・

そういえば、体育祭の前日に拓也が言いかけていたことだ。

「何?」

拓也の目を見つめて答えると、拓也は、すごく真剣な顔をしていた。

誰も居ない教室、真剣な顔の拓也・・・

あたしは、なんとなく想像が付いた。

「俺は・・・」


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