春うララ~時代劇編~
【ララー14】


し、幸せの青い鳥!!




偶然、
薪を探しに来た小春。




途中、
真っ青な鳥を発見し

見つけるやいなや
春はそのまま
猛ダッシュした。






「てい!!!!」



ズザザ~~!!






滑り込みキャッチで
見事鳥を捕まえた春!




こんな時だけ
ものすっごい身体能力。




「やった!
これでウチにも
福が来る!!」




そのまま大喜びで
家に帰って行った…




そして、
家に着くと
うまくカゴを作り、

中に鳥を入れた。




「ウフフ~~♪
可愛いなあ~

あ!
美味しい物食べさせて
福を呼んでもらおう!」




早速鳥の餌を買いに
春は飛び出して行った。




………




1時間後…




長屋に帰ってきた小春。




部屋に明かりが
点いてるので、
先輩も帰ってきている
ようだ。




「ただ~~いま!

先輩見てくれました?♪」




するとララは
台所からクルっと
振り返った。




「何?春?
聞こえない」




ジュ~~と
何かを焼いているらしく
聞こえなかったようだ。




部屋全体には
香ばしい香りが
漂っている。




「先輩何を…?」




春がハッ!っとすると、

カゴには鳥はおらず
台所に青い羽が
(一部赤い羽根)
見えていた。




ヒョイっと覗いてみると
あの鳥が見事に
さばかれて、
焼かれていたのだ。




「春凄いわね。
こんな食材買ってきて」




食材って…




アンタ…

食うことしかないんかい…




ヘナヘナとその場に
座り込む春。




ああ福が…

ああ福が…




すると、
ガラリと障子が開き

川田さん、黒沢さん、
管理人さんが
匂いにつられてやってきた。




福じゃなく、
変態が来ちゃったよ
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