Maidoll Factory
「いいかトオル、よぉく覚えとけ」

おやっさんの声が一際大きくなる。

「俺達人形技師は、自分が楽しんでメイドール作ってる上に、お客にも喜んでもらって、メイドールにも幸せになってもらえる。こんな有り難ぇ商売はねぇ」

そう。

確かに以前もおやっさんは言っていた。

『お客とメイドールの笑顔が見たくてやってる商売だ。オマンマ食えるだけの儲けがありゃあ十分さ』

「欲かいて金儲けしようなんて考えるな。自分が楽しい事やって金もらってるんだ。それだけで感謝しろ。そうすりゃあ、いつの間にか腕前も上がってるってもんだ」

…言うだけ言って満足したのだろうか。

おやっさんは片手だけをヒラヒラさせて、僕を追い払うような仕草を見せた。

「わかったらとっとと失せろ。また明日、魔法エンジンの作り方教えてやらぁ」

「…はいっ」

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