涙味のキス
「気に入ってくれたみたいで何よりです」
「さぁお眠りなさい、ゆりさん」
「きっ、気に入ってなんかないわよ・・・」
「あ、悪趣味・・・っ!」
そう言いながら私は
その部屋の隅にある
先程寝かせられていた
ベッドへモゾモゾと入る。
すると彼が歩み寄ってきて
行儀良くしゃがみこんだ
それはまるで紳士のように。
「フフフ」
「おやすみなさい」
「良い夢を見るのですよ」
そう言って私の頭を優しく撫でた
月の光の逆光で
一層綺麗な彼が
私の瞳に映った
ぷるんとした唇。
透き通った青色の瞳。
深い青色の髪の毛。
悲しそうにほほ笑む...彼。
どうしたのよ・・・
そんな顔しないで・・・