流れ星のカケラ【完】

「そっか。それより優貴、この本読む?」

聖が見せてくれたのはこれから行くココナツランドのガイドブックだった。

「いいの!?」

「優貴に見せるために持ってきたし。」

「ありがとう♪」

私は、1ページ1ページを丁寧に見ていく。

「聖、私これ乗りたいな♪」

「いいんじゃねぇの?でもこれ、すげぇ混むらしいよ?この前テレビで言ってた。」

「えぇー…。あっ、でもこれはファストパスあるから取っておけばいいんじゃない?」

「じゃあ、先にこれのファストパス取ってから何かに並ぶか?」

「うん!」

「あっ、そういえばさ、夕飯はここのレストランで食べるって西崎が言ってた。」

聖は器用にページをめくると、

1つのレストランを指差す。

美奈、家で祝うって言ってなかったけ?

でも、こんなステキな場所で祝ってもらえるのかな??

マジで嬉しいよ~!!

…それより!!聖の息が耳にかかって超くすぐったいんですけど…。

どくん、ドクン…

鼓動が聞えるのが分かる。

これが私のか聖なのかは分からないけど、

確かに聞える。

それに、聖の匂いがわかってとても気持ちよくなる。

強すぎず弱すぎず、丁度いいくらいのシトラスの香水の匂い。

どこのメーカーのヤツかな??

私も香水付けてみようかな。

なんて思うけどどういうのがいいのかサッパリわからない私は中々買うことが出来ない。
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