流れ星のカケラ【完】
「ひーじーりー」
そう呼んでも、なんも反応してくれない。
反応するといえば、
並んでいる列が前に動いた時だけに前進するだけだった。
「ひーじーりー…聖ってばっ!!!!」
周りの人の迷惑にならないように、
大声は出さないで、聖の鳩尾(ミゾオチ)を思いっきりチョップした。
「いって…。なにすんだよ。」
そう言いながら鳩尾をさする聖。
「無視するのがいけないんでしょ!?」
「無視なんかしてねぇよ。」
「じゃぁ何してたのよ。」
「優貴に呆れて声が出なかったんだよ。」
「そういうのも無視の分類に入るんだってば。」
なんで私に呆れなきゃいけないの?
ウサギちゃんの聖に呆れるのは私の方だっつーの。
「俺、ウサギなんかじゃねぇよ。」
いやいや。ウサギちゃんでしょ?
そう言いたかったけど、
聖の目が『これ以上言ったらぶっ飛ばす!』っていう感じの目をしてたから言わなかった。