流れ星のカケラ【完】
『それでは、いってらっしゃーい!』
係員さんがボタンを押す。
私たちは手を振ってさっきのお客さんたちと同様に
暗闇に消えていった。
「なんか暗くない?」
「そうやってスリルを出してんだろ、きっと。」
ガコンッ
急になんかに引っかかるような音がする。
それと同時に、体が後ろの方に引っ張られている感触が来た。
「もう坂上って落ちちゃうの!?」
まだ心の準備が出来てない!
いくら絶叫系好きだからって、心に余裕がなきゃ嫌だもん!
どんどんトンネルを上っていく船。
そして、トンネルから見える小さな光がどんどん大きくなる。
一瞬、視界が白くなったけど、
すぐに戻った。
ココナツランドがほぼ全体に見える。
「キレイ!」
「まだ落ちなさそうだな…。」
そうかも。だって目の前にはカーブした道があるし…。
でも、そう思った私が馬鹿だった。