流れ星のカケラ【完】

それ以来、自分の行いを反省した織女は年に1度の牽牛との再会を励みに、


以前のように機織りに精を出すようになりました。


牽牛も勿論思いは同じ、働いて働いて...7月7日を待ちました。


こうして、牽牛と織女は互いの仕事に励みながら、指折り数えて7月7日の夜を ...


ところが、2人が待ち焦がれた7月7日に雨が降ると、


天の川の水かさが増して、織女は向こう岸に渡ることができなくなります。


川下に上弦の月がかかっていても、つれない月の舟人は織女を渡してはくれません。


2人は天の川の東と西の岸辺にたたずみ、


お互いに切ない思いを交しながら川面を眺めて涙を流すのでした。


7月7日に雨が降れば...そんな2人を見かね何処からともなくかささぎの群が飛んできて、


天の川で翼と翼を広げて橋となり、織女を牽牛のもとへ渡す手助けをしてくれるのだそうです。
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