流れ星のカケラ【完】
そういえば、
「聖の香水っていい匂いするよね!」
「…あぁ。香水をもらったんだ。それからずっとそれを使ってる。」
その時見せた聖の表情は、
昨日の神田くんみたいな顔だった。
聖、どうしてそんなに悲しい顔をするの?
聞きたいけど聞ける勇気がない。
「そうなんだ!じゃあその香水選んだ子はきっと嬉しいよね。それにセンスいいよ、絶対に♪」
「ありがとな。」
悲しい顔だった聖が、
私の方を見て笑った。
今までにないくらい、優しい笑顔で。
嫌な考えが頭を過ぎる。
聖は香水をもらった子が、きっと…。
そんな笑顔、私は見たことがないもん。
でも、その子が男子かもしれないし…。
深く考えてテンション下げちゃダメだよ私!
それに、きっとただ私が聖のことを好きなだけなんだから。
これは、一方通行の恋なんだから。