流れ星のカケラ【完】
本当は、聖と回りたかった。
聖に似合う香水を選んで欲しかった。
でも、私は聖の彼女じゃないもん。
もし、柴崎さんと回るのを断ったら、
きっと私が聖を想っていることがバレてしまうのではないかと、
思ってしまうの。
手を握るのだってただ私が迷子になるのを防ぐため。
誕生日プレゼントをくれたのだって
友だちの感覚で渡されただけ。
そう思う度に胸が締め上げられるほど苦しくて、
儚い恋と思ってしまう。
「優貴ちゃん、聖が好きなんだよな?」
「っ!?」
いきなり、柴崎さんが言ってきた。
「図星?」
何を答えればいいか分からなくて、
頬を赤らめたまま俯いてしまう。
「大丈夫。聖には言わないから。」
「ありがとうございます…。」
聖に、言わないということを言われて安心する。