流れ星のカケラ【完】
「聖は、いいヤツだよ。」
「柴崎さん?」
お店の1番奥まで行くと、
柴崎さんは止まる。
それにつられて私も止まる。
「聖に、昨日言われたんだよ。この香水を見せてやってくれって。」
そう言って柴崎さんは1つのビンを取る。
空と同化できるかもと思えるほど
透き通った青色のビン。
私は、柴崎さんからそのビンを受け取って、
中を開けてみる。
「いい匂い…。」
スッキリとしたスカッシュの匂いなんだけど、
どこか甘く優しい匂いが体全身に伝わってくる。
「いきなり昨日電話が来てさ、''マリアの香水を残しておいてくれ''って。」
この香水の名前はマリア。
''Branford(ブランフォード)''というメーカーの香水だった。
ねぇ聖、期待してもいいの?
この香水は、前もって私のために考えてくれていたんだと。
「聖も同じブランフォードの香水を使ってるんだよ。」
聖と、同じメーカーの香水。
聖と同じでもいいの?