二藍蝶
「こらぁ、タカツキ
 お前、ルイさんに
 何、言ってんだ」

「煩せぇよ・・・」

「煩いよ、お前
 ちょっと黙ってろ」

重なる、浬と塁の声。

「クラ、お前
 どこに行っても
 相変わらず
 ぱっとしねぇな」

浬の隣で、弦は言う。

「本当
 お前、しょぼい」

「なにをー」

「クラタ、やめとけ
 お前に勝ち目は無い

 表で待ってる
 逃げんなよ」

「誰が、逃げるかよ
 お前こそ、今のうちに
 仲間、呼んだ方が
 いいんじゃねぇ?」

岸邊と蔵田は出て行く。

「セキ、クラの奴
 相変わらず
 凝りねえ奴だな?」

「どうせまた
 ほら吹いて、キシベに
 取り入ったんだろう」
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