二藍蝶
「ああ、そうだ
 二代目は、俺の祖父

 俺は今、祖父の家に
 世話になってる」

「そうか、じゃあ
 お前の親父は兄貴が
 言ったとおり
 タカツキイオリ
 
 三代目組長・・・

 やっぱり、お前は
 高月組の後継者?」

「俺は、後継者でも
 何でもないさ・・・」

遠くを見つめる、浬・・・

後継者だと言ってもらえれば
その方が楽かもしれない。

何かが変わるかもしれない。

この胸の中に、ずっと抱えて
押さえ込んでいる

やり場の無い、漲る

熱い感情を・・・・・・

俺は、持て余している。

この感情は、アイ・・・

お前の、報われない感情と
似ているかもしれない。
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