二藍蝶
極道の家に産まれ
極道の血が騒ぐのに

俺は必要とされていない・・・

「じいちゃんは、俺がヤクザに
 なる事を許さない」

いやっ・・・

一番、許してくれないのは
親父・・・

憧れの人・・・

ここは、浬の家。

弟の厘、母の菫、そして
父、庵は食卓を囲み
夕食をとっていた。

「ごちそうさま」

「リン、ゲームは後にして
 お風呂に入ってね」

「うん」

食卓には、庵と菫
二人きり・・・

「イオリ、私、明日
 カイリの様子を見に
 行ってくるけど
 リンの夕食頼める?
 
 二人で、どこかで食べて
 くれると助かるんだけど?
 
 ねえ、イオリ聞いてる?」
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