二藍蝶
「貴方は
 高月組、三代目・・・」

「カイリ、ここには
 お前の居場所は無い」

俺の、居場所が無い・・・

それは、帰っても同じこと。

俺の居場所はどこにも無い。

「カイリ、帰るぞ
 トモエ、世話になったな」

「私は、何もして無い」

俺は見つめる。

膝を付いたままの姿で、頭を
下げ続ける、センさんの姿を

俺は見つめる。

いつもは、あんなにも厳つく
大きく、力強い存在の男の
背中がちっぽけに見えた。

彼らに、親父に、服従する。

親父の背中・・・

蠢く、黒龍

この時、俺の中に住み続けた
貴方への憧れは

貴方を超えたいと願う気持ち
野望に変わる。
< 435 / 918 >

この作品をシェア

pagetop