二藍蝶
庵は、右側の口角を上げて
冷ややかに笑ってみせた。

「親に向かって、アンタとは
 よく言えたもんだぜ

 勝手にしろ
 
 その代わり、二度と
 家には戻ってくるな

 お前が死のうが生きようが
 俺やすみれには関係ない

 お前の人生だ
 好きに生きろ

 ただし、俺達を巻き込むな
 
 すみれを悲しませるお前など
 俺には要らない」

そう言って、親父は出て行った

勢いよく、ドアが閉まる音に
俺の胸はざわついた。

「イオリ、待てよ」

俺は、親父に捨てられた。

閉まる、ドアの外・・・

「イオリ、お前
 これで本当にいいのか?
 
 何が起こるか・・・
 正直、俺にも分からないぞ

 センは、親父に気に入られる
 だけあって、頭の切れる男だ
 
 カイリを如何様にでも・・」
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