二藍蝶
とある駅の、とある場所
男性は、音楽を聞きながら
ぼーっと辺りを見渡して
誰かを待つ。
駅の前・・・
タクシー乗り場で
順番を待つ女性は、言う。
「私、電車で帰るわ」
「えっ、困ります
アイさん
社長に、怒られますよ
アイさん・・・」
軽い、足どり・・・
後ろ向きに手を振る、藍。
そう、駅の改札口に向かって
歩いて行く女性は、藍。
ここは、変わらないなぁ
昔のまま、浬と出合った
あの頃と何も変わらない。
変わったのは、私・・・
24歳の私は今、この場所に
立ち、辺りを見渡す。
あの日と同じ・・・
書店は閉まっていて
シャッターは下ろされている
男性は、音楽を聞きながら
ぼーっと辺りを見渡して
誰かを待つ。
駅の前・・・
タクシー乗り場で
順番を待つ女性は、言う。
「私、電車で帰るわ」
「えっ、困ります
アイさん
社長に、怒られますよ
アイさん・・・」
軽い、足どり・・・
後ろ向きに手を振る、藍。
そう、駅の改札口に向かって
歩いて行く女性は、藍。
ここは、変わらないなぁ
昔のまま、浬と出合った
あの頃と何も変わらない。
変わったのは、私・・・
24歳の私は今、この場所に
立ち、辺りを見渡す。
あの日と同じ・・・
書店は閉まっていて
シャッターは下ろされている