二藍蝶
「・・・イブキ
 
 これだけは言っておく

 お前からアイを
 奪おうなんて俺達は
 思っていないさ」

ほっと安堵した表情を
浮かべる伊吹。

「ああ・・・
 
 アイ、お前は本当に
 それでいいのか?」

「うん・・・」

「ヨシノ、頼むよ」

食事を終えて、ママの待つ
家へと帰って行く芳野を
車まで送る私。

玄関から、停めてある車まで
ほんの少しの距離を送るなんて
おかしいでしょう?

でも、帰ってしまう芳野・・・

貴方の傍に少しでも居たい。

芳野は事故で、左足を引き摺る

貴方の歩調は、私には心地よい

ゆっくり、並んで歩く。

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