二藍蝶
車の前で、二人は
寄り添い、見つめ合う。

貴方の

その唇にキスしたい。

貴方に

触れたい。

「私は、ずっと
 ヨシノが好きだよ」

私は、自分の発してしまった
言葉に驚く。

胸が、ドキドキドキドキ

私の頭に大きな手を乗せて
貴方は言う。

「ありがとう」

運転席に乗車した貴方は
助手席の窓を開ける。

「ほらっ、もう中入れよ
 
 夏休み、皆でお前が
 来るのを楽しみに
 してるよ」

クラクションを鳴らして
走り出した車・・・

見えなくなるまで
私は見送る。
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