二藍蝶
クラクションの音は
家の中まで聞こえた。

「アイは、本当に
 ヨシノが好きね」

「ああ・・・」

開け放たれたままの
リビングのドア

玄関のドアを開けて
靴を脱ぐ私に聞こえる
茅野ママの声・・・

「・・・イブキ
 貴方では無い事は
 分かっていたから
 
 アイの本当の父親は
 ヨシノじゃないかって
 私、思ったの

 絶対、そうだって
 確信してた・・・

 あの頃の私は・・・
 
 でも、真実は違っていた

 アスカさんという人が
 アイの、本当の
 お父さんだった」

「カヤノ、アイは
 ヨシノを男として
 好きなのかもしれない」
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