一なる騎士
間合いを取るためにアスタートは一歩下がろうとする。巨躯を誇る彼は手足も長い。振るう剣が同じものであっても距離をとれば彼のほうが有利となる。
しかし、そこに容赦ない漸撃が襲ってくる。
身体をねじり、紙一重で躱わした。
己の勢いにつられて、リュイスが体勢を崩す。
隙が出来る。
一撃を放った。
胴を横なぎにはらう漸撃。
がつりと漆黒の甲冑が大きな音を立てる。
確かな手ごたえを感じた。
会心の、そして致命的な一撃。
たとえ甲冑越しとは言え、これだけの衝撃を受けてはもう立ってはいられないはずだ。
そうアスタートが勝利を確信した瞬間だった、突然重い衝撃が彼を襲った。焼け付くような痛みが胸を襲う。息も出来ずに、そのまま後ろに倒れこむ。
いったい何が起こったのかわからなかった。
あれだけの衝撃を受けて反撃できるはずがない。
ないはずだった。
しかし、喉もとには剣先が突きつけられていた。
ふと視界がぶれる。
しかし、そこに容赦ない漸撃が襲ってくる。
身体をねじり、紙一重で躱わした。
己の勢いにつられて、リュイスが体勢を崩す。
隙が出来る。
一撃を放った。
胴を横なぎにはらう漸撃。
がつりと漆黒の甲冑が大きな音を立てる。
確かな手ごたえを感じた。
会心の、そして致命的な一撃。
たとえ甲冑越しとは言え、これだけの衝撃を受けてはもう立ってはいられないはずだ。
そうアスタートが勝利を確信した瞬間だった、突然重い衝撃が彼を襲った。焼け付くような痛みが胸を襲う。息も出来ずに、そのまま後ろに倒れこむ。
いったい何が起こったのかわからなかった。
あれだけの衝撃を受けて反撃できるはずがない。
ないはずだった。
しかし、喉もとには剣先が突きつけられていた。
ふと視界がぶれる。