甘い秘密指令〜愛と陰謀に翻弄された純情OL〜
恵美ちゃん達とさよならして、征一さんと二人になった車内。
すっかり夜も更けていた。

お互いに無言。沈黙が気まずい。
匠の事を、どう切り出したらいいのか分からないし、征一さんに怒られるのは、正直恐い。

そう言えば、征一さんは私に話があるって、言ってたよね?

今日はあんな事があったし、征一さんは疲れて見えるし、なしかなあ。そんな風に考えていたら…

「大事な話があるんだが、どうするかな。車の中では話したくないし、喫茶店にでも寄るか?」

改めて征一さんを見ると、本当に疲れているのが分かる。
帰りは道路が渋滞してたし、運転で疲れちゃったのかな。
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