霊務3
【里子とオッサン-2】







「久々に
いいツッコミ入ったわねん」










「ぬう…

自分でも
ビックリするくらい
本当だから、
何も言えない…」










「ね?
あんなクソ真面目な
娘と会話しても
つまんないから、
今回の日記も
アタシでやるんだよ」











「自分の娘を
そんな風に言うなんて…

さすが礼子君。

ホントに君の子?」










「何言ってんのよん。
当たり前でしょ?

お腹痛めた子なんだから」











「うわっ…

そのセリフ
世界でいっちばん
似合わない女性が、
今、口にしたよ…」










「そう?
でも会社の社長にもなって
結婚もして
娘ももうけて、
アタシの人生は大満足よ。

それに比べオッサンは…

あーあ
毎年平社員、
奥さんには捨てられ
名前もベンに変わった」












「オイ、
だいぶ脚色すんな」
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