ワンダー、フルカラー

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次の日の朝、リビングで眠っていたはずの私はいつの間にか自分の部屋のベッドの上で眠っていた。
いつの間にか帰っていて、先に起きていた父さんに聞いてみると、臼田くんが気を利かせて運んでくれたらしい。起きてきた時にお礼を言ったら『もっと太ってください』と真顔で言われたので…父さんに八つ当たりをして気分を切り替えた。
太ってくださいって言われても…これでも結構太っているのですが。ダイエット中なのですが。

「しかしお前ら、家の中でぐらいは苗字呼びはやめろ?」

イライラの防止の為に毎朝食べている小魚を食べている最中、父さんが朝のニュースを見ながら私と臼田くんにそんなことをツッコんだ。
私たちが互いにどう呼び合おうが勝手じゃないかとか思ったけれど…確かに同じ家にいるというのに苗字呼びというのは少し引く。臼田くんに昨日頼ってくれて良いよとか言っちゃったし…いや、でもそんなことをしたらあだ名の呪いが…!

「それもそうですよね。」
「え!」

しかし臼田くんは顎に手を当てて、何かを考えながら父さんの言葉に同意をした。

「僕、昔みたいに『マヨ』って呼びたいです。」
「な、何で?」
「この家の『根津さん』はおじさんも含まれるでしょう?」

た、確かに…父さんも私と同じ『根津さん』ではあるけど…でも、3年間の努力が水の泡になる。
何よりも怖いことは『マヨネーズ』というあだ名が付いてしまうかもしれないということだ。

「ふふ、学校では苗字呼びをしますよ。」

何を考えているのか分かったらしい臼田くんは、私に向かってそんなことを言った。
そして、臼田くんは笑顔を向けて、

「だから僕のことも昔みたいに『爽ちゃん』とか『爽助』とかで呼んでください。」

どこか楽しそうに私に言った。

「むむむ無理!!」

しかし私は即答をして、思わず椅子から立ち当たって拒絶をする。

「何でですか?」

そんな私の態度に臼田くんは眉を寄せて、悲しそうに尋ねてくる。
子犬のような目に弱いことを知っているのだろうか…そんな目をして私を見つめてくるだなんて…!
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