ぼくはくま。
『…僕レイルさんを信じます!』
僕の言葉を聞いてレイルさんはまたステッキをくるくると回して頷いた。
『でも、どうして僕のお願いを叶えに来てくれたんですか?』
『ふふっ、それは君の想いがとっても強かったからです』
『ぼくの想い?』
『えぇ、あなたの千秋ちゃんへの強い想いです』
僕の千秋ちゃんへの想い…
ベッドの方を見ると小さく寝息をたてる千秋ちゃん。
僕は、やっぱり千秋ちゃんの側に居ていっぱいお話がしたい!
『レイルさん!』
『決意は固まったようですね。では、今から話せるように呪文をかけますね』
そういうとレイルさんは眼を閉じて、ステッキを僕の方に向けた。
その瞬間、急に明るくなって周りが見えなくなった。