アンガー・グラッチ・ヘイトレッド
詩織ちゃんはゆっくり起き上がって、両方の手をグーにして空に向かって伸ばし思いっきり伸びをした。
それから詩織ちゃんは立ち上がり朝日を背にして俺の方を向く。
「滝本君って意外と早起きなんだね。」
そう言った彼女が笑った。いや、実際には朝日を背にしてるから顔は良く見えなくて、笑ったように見えたような気がしただけなんだけど。
だけど、その笑顔に俺のハートはまたしても撃ち抜かれていた。
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